競馬には「複勝転がし」といった楽しみ方が存在します。
払戻金を全て次のレースにベッドするといった点だけを見るとギャンブル性が高いと思われがちですが、中には複
勝転がしでしっかりと勝っている競馬ユーザーもいます。
結論から言うと、複勝転がしの必勝方法は存在しませんが、勝率を上げることは可能です。
今回は、競馬の複勝転がしで勝つためのポイントをまとめてみました。
複勝転がしのルールとは?
複勝転がしは、複勝馬券を1点のみ購入して馬券が的中して戻ってきたお金(払戻金)を全て次のレースに賭けてお金を増やしていく方法です。
複勝馬券を選ぶ理由は単純で「最も的中率が高い」からです。
複勝馬券は、3着以内になる馬を1頭当てる馬券で、1レースの最大である18頭立てレースでも単純に当たる確率が「3/18=1/6」となっています。
馬券転がしは、目標の金額に達成するまで当たったお金を全部再投資するので出来るだけ的中率が高い馬券を選ぶ必要があります。
数多くある馬券の中で最も的中率が高い複勝が馬券転がしには最適となっています。
中には、単勝やワイドといった他の馬券で馬券転がしに挑戦する人もいますが、馬券がハズれた場合はマイナスはそのままに最初からやり直す事になるといった点に注意してください。
平均払戻オッズが低い複勝でも問題ない
複勝馬券は全ての馬券の中で最も平均払戻オッズが低いという特徴があります。
最も的中確率が高いので当たり前ですよね。
1番人気の払戻オッズが「1.1~1.5倍」程度となる事がほとんどです。
平均払戻オッズだけ見ると「これで儲かるの?」と不安を感じる人がほとんどだと思います。
しかし、複勝転がしは的中時の払戻金を「全額」次のレースにベッドする事になります。
複勝転がしは、必ず「1点賭け」になるので払戻オッズが低くても馬券が的中すれば必ずプラスになります。
例えとして、
毎レース複勝払戻オッズが「1.2倍」の馬に1000円ベッドすると
的中1回目→購入金額1000円×払戻オッズ1.2倍=払戻金1200円(利益200円)
的中2回目→購入金額1200円×払戻オッズ1.2倍=払戻金1440円(利益440円)
的中3回目→購入金額1400円×払戻オッズ1.2倍=払戻金1680円(利益720円)
とドンドン利益は増えていきます。
例では最初の賭け金を1000円にしましたが、5000円で始めると3回的中で約3500円、1万円で始めると3回的中で約7000円の利益が得られる事になります。
※JRAの競馬は1点100円からしか賭ける事が出来ないので10円単位の儲けは次ベッド出来ません。
スタート金額が少ないと当たった時の利益も少ないですが、利益だけ考えれば複勝の1.2倍でもじゅうぶんだという事が理解出来ると思います。
複勝転がしで勝つには堅実さが重要
複勝転がしで勝つために重要となるポイントが「無理のない目標」と「大穴を狙わない堅実さ」の2つです。
目標金額に到達する、または満足するまで続ける事になる複勝転がしは無理をしない事が最重要となります。
終わりまで前回の利益を全てベッドする事になるので、無理な目標を立ててしまうと失敗してマイナスだけが残る可能性が高くなります。
また、複勝転がしは基本的に「コツコツと利益を増やしていく方法」となっています。
1レースで出来るだけ大きく儲けようとする大穴狙いとの相性は最悪です。
複勝転がしをする際は大穴狙いを避けて3着以内に入る確率が高い馬を選ぶようにしましょう。
無理のない目標の目安とは?
複勝転がしで重要となる無理のない目標の「目安」が欲しいと考える人も多いですよね。
具体的な目安が欲しいという場合は「自分の複勝率の的中率」から導き出すと良いでしょう。
的中率によって連勝出来る確率も変わってきます。
的中率別の連勝確率は
90%→2連勝(約81%)→3連勝(約72%)→4連勝(約65%)→5連勝(約59%)
80%→2連勝(約64%)→3連勝(約51%)→4連勝(約41%)→5連勝(約32%)
70%→2連勝(約49%)→3連勝(約34%)→4連勝(約24%)→5連勝(約16%)
となります。
的中率90%と70%を比較すると連勝出来る確率が倍ぐらい違うのに気付くと思います。
複勝の的中率が70%を下回ると2連勝出来る確率もガクッと下がり始めます。
複勝転がしをするには、最低でも複勝的中率が70%程度はないと難しいと言えます。
複勝的中率が90%であれば5連勝を目標にしてもそこそこの確率で達成する事が出来そうですが、70%で5連勝はかなり難しそうですよね。
無理のない目標の目安は、金額ではなく「連勝する回数」で考えた方が無難です。
また、「満足したら辞める」といった考え方は無限に賭け続ける事になりやすいので、目標を明確にする事をオススメします。
目標に届いていない場合に「今日は当たりそうない」「このぐらいで辞めておくか」と感じた時に引き際なのでその日は複勝転がしを辞めて問題ありません。
1番人気が3着以内に入賞するレースを探す
大穴狙いと相性の悪い複勝転がしは、基本的に1番人気の馬を選ぶ事になります。
競馬の1番人気の平均勝率(1着率)は約30%、複勝率は約60%と言われています。
しかし、1番人気の払戻オッズが1.9倍以下のレースになると複勝率が約85%と平均より高くなります。
1番人気がしっかりと3着以内に入賞するレースを探す事も複勝転がしで勝つためには必要です。
レース選びでは、1番人気の払戻オッズと一緒にレースの「グレード」にも注目しましょう。
出走する馬の実力に差があるオープン戦や各馬の実力差をなくすハンデ戦は、1番人気の勝率・複勝率が下がります。
払戻オッズだけに注目するのではなく、レースの情報をしっかりと確認する癖を付けておきましょう。
※出走頭数が7頭以下のレースは、複勝の条件が3着以内から「2着以内」になるので注意してください。
2番3番人気は選ばない
払戻オッズだけを見れば、1番人気の馬よりも2番3番人気の馬を選んだ方が利益が得られそうに感じてしまいます。
しかし、2番3番人気は1番人気と比べると複勝率が大幅に下がってしまいます。
確実に3着以内に入賞するという自信がある時以外は、1番人気の馬で複勝転がしをした方が無難です。
万が一、1番人気の馬に不安がある場合は、2番3番人気の複勝馬券を購入するのではなく馬券の購入を見送った方が的中率も回収率も安定します。
まとめ
競馬の楽しみ方の1つとして人気の「複勝転がし」は、コツコツと利益を増やせるといった魅力があります。
複勝1点賭けに絞っているので馬券が当たれば必ずプラスになるとったシンプルさも人気の秘訣です。
しかし、馬券がハズれるとマイナスだけが残り最初からやり直す事になるので、目標を明確にして1番人気がしっかりと3着以内に入賞するレースを探す事が大切となります。
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