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競馬の斤量とは?斤量の差はレースにどう影響するの?

競馬のレース結果を予想する際に、気にする人が多いのが「斤量」です。

斤量って何?重くなるとどうなるの?と斤量が何を指すのか分からない競馬初心者の人も意外と多くいます。

今回は、競馬でよく耳にする「斤量」に関する情報を集めてみました。

もっと競馬の知識を増やしたい、斤量も予想に活かしたいという人は参考にしてみてください。

目次

競馬の斤量は馬がレースで背負う重り

競馬の斤量は、レースに出走する各馬が背負う重り(重量)の事で「負担重量」と呼ばれる事もあります。

現在は、斤量を「kg」で表示していますが、昔は「斤(1斤=0.6kg)」で表示していました。当時の名残のまま現在でも「斤量」と呼んでいます。

日本国外のアメリカやイギリスの競馬では、ヤード・ポンド法の重量の単位のポンドやストーンで表示しています。

斤量の計算方法

日本の斤量は「騎手の体重+騎手が身に着ける物+馬具」で計算しています。

斤量が「50kg」と記載されている馬は「50kgの重りを背負って走っている」と思われがちですが、騎乗しているジョッキーの体重やレースに必要な道具も含まれているといった点に注意しましょう。

競馬はレースによって斤量の決め方が異なる

日本の競馬の斤量はレースによって決め方が異なるといった特徴があります。

斤量には定量・馬齢・別定・ハンデの4つがあり、そのうち2つの定量と馬齢は各馬の斤量に差はありません。

一方、別定とハンデの2つは、過去レースの実績や馬が持つポテンシャル等を考慮して各馬ごとに背負う斤量が決められます。

定量戦と馬齢戦の斤量

斤量の定量戦は、主にG1で採用されています。

斤量による馬の差をなくすのではなく「馬同士の実力差を結果に反映させたいレース」で使用されています。

国内で最もグレードが高いG1レースで、各馬が背負う斤量が違うと「1番強い馬」が曖昧になってしまいますよね。

斤量を同一にする事でどの馬が強かったのかといった点を楽しむ事が出来ます。

一方、馬齢戦は2歳3歳時に牡馬と牝馬の差をなくすために馬の性別と年齢によって背負う斤量が決められています。

競走馬は、牝馬の方が成長が早い事から馬齢戦では斤量が異なっています。

性別と年齢が同じ馬が異なる重さの斤量を背負う事はありません。

別定戦の斤量

競馬に慣れていない人からするとあまり聞き慣れないのが「別定戦」だと思います。

別定戦は、馬が獲得している賞金総額によって斤量が変わるレースです。

G1のトライアルレースとなる毎日王冠等のG2レースで採用されている事が多くなっています。

基本的には、G1タイトル保持馬に+2kg、G2タイトル保持馬に+1kg、さらに獲得賞金が2000万円毎に+1kgの斤量が足されていきます。

過去のレースで活躍しているほど、背負う斤量の重さが増えていくのでレースで不利になってしまいます。

しかし、トライアルレースはG1程、実力が拮抗していないので重い斤量を背負った馬が圧倒的な差を付けて1着を取る事も珍しくありません。

ハンデ戦の斤量

ハンデ戦は出走する馬の実力差を斤量でなくして混戦にする事を目的にしたレースが多くなっています。

実力差に関係なく出走する全ての馬に1着を取るチャンスがあるので、定量戦より荒れやすいといった特徴があります。

各馬が背負う斤量の重さは、JRAの「ハンディキャッパー」と呼ばれる人が決めています。

馬の過去レース成績や近況の出走内容等から強い馬と判断されると重い斤量が渡されます。

ハンディキャッパーは、全ての馬がゴール前で一線になる事を想定して斤量を決めていると言われています。

斤量が重くなるとレースに影響が出る

斤量で最も気になるのが「斤量によるレース結果への影響」です。

単純に考えると重い物を持っている方がレースでは不利になるとほとんどの人が考えます。

5kgの荷物を持って100m先に行くのと10kgの荷物を持って100m先に行くのでは全然違いますよね。

もちろん、競馬も例外ではありません。斤量が重くなるとレースで不利になります。

斤量は1kgで1馬身の差が出る

現在の競馬は斤量1kgにつき「1馬身の差が出る」と言われています。

他の馬より5kg重い斤量を背負っている馬は、他の馬より5馬身多めに頑張らなければいけないという事になります。

斤量1kgで1馬身の差が絶対に出るわけではありませんが、大まかな目安にするとレース予想の時に役立てる事が出来ます。

また、一般的には斤量1kgにつきタイムは「0.2秒遅くなる」と言われています。

競馬では「1馬身差=0.2秒」と言われているので斤量に当てはめると斤量1kgで0.2秒タイムが遅くなるという事です。

他の馬より5kg重い斤量を背負う場合、いつもより1秒タイムが遅れてしまいます。

別定戦やハンデ戦のレース予想をする時には各馬の「持ちタイム」と「斤量の重さ」を考慮する予想の精度が向上するかもしれません。

短距離は影響が少なく長距離は影響が出やすい

重い荷物を持つ場合でも短い距離ならそこまで大変ではないという人も多いですよね。

競馬でも同じで出走馬の斤量に差がある場合でも、短距離レースは影響が出にくく、長距離レースは影響が出やすくなっています。

短距離レースは、斤量の影響が出る前にゴールをしてしまう馬が多いので斤量の差よりも各馬の実力や血統を重視する人がほとんどです。

逆に、長距離になると斤量の差を重視する人が増えます。

走る距離が長くなると斤量が重い方がスタミナ消費が激しく、レース終盤にスタミナが残っていないとトップスピードに到達出来ないといった事も多々あります。

斤量差があるレースで他の馬より重い斤量を背負う馬は、スタミナコントロールにかなり気を遣わないといけなくなります。

逆に、斤量が軽い馬は定量戦と比べると他の馬より楽に前に行く事が可能で、そのままゴールまで好位置を守りやすくなっています。

結果、長距離では馬の実力だけではなく斤量の差もレース結果に大きく影響します。

斤量が出来るだけ影響しない出走する馬の実力で予想したい場合は、定量戦や短距離レース

混戦や高配当のレースを狙いたい場合は、ハンデ戦の長距離レース
といったレース選びをする事も出来ます。

自分の目的や予想方法に合わせたレースを斤量から選ぶのもアリです。

まとめ

競馬の斤量は、出走する馬が背負う重りで騎手の体重やレースに必要な馬具も含まれています。

レースで背負う斤量は、定量・馬齢・別定・ハンデとレースによって異なるといった特徴もあります。

重い斤量を背負うとレースが不利になりますが、短距離レースであればそこまで斤量の影響が出る事はありません。

斤量の影響を考慮したレース予想も競馬の楽しみ方の1つです。予想する際には斤量にも注目してみてください。

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