【競艇の基本ルール】競艇で舟券を買うなら知っていて当たり前?

公営ギャンブルである競艇には、様々なルールが存在しています。

選手の人たちは、数多くあるルール守りながら正々堂々と熱い勝負を繰り広げています。

競艇のルールを完全に把握する必要はありませんが、知っておく事でより競艇を楽しむ事が出来ます。

今回は、知っておいて損はない競艇のルールを解説していきます。

他のギャンブルで見る事は出来ない?「フライングスタート」

競艇にしかない特徴の1つとして「フライングスタート」が挙げられます。

競馬・競輪の横に並んでスタートの合図で走り始めます。また、オートは、内側から外側に向けてスタート位置が少しずつズラされています。

一方、競艇では「フライングスタート」と呼ばれるかなり珍しいスタート方式が採用されています。

このフライングスタートは、競艇以外で見る事はないといった特徴もあります。

大時計の0秒から1秒の間を狙ってスタートラインを通過

競艇独自のスタート方式「フライングスタート」とは、選手自身がタイミングを測ってスタートをします。

スタートライン横に設置されている大時計が0秒から1秒を指している間にスタートラインを通過しなければいけません。

出来るだけ0秒ギリギリでスタートした方が有利となる事から、選手はこの1秒間に全神経を集中させています。

レース場・天候・波の高さ等、全く同じ条件でスタートが出来る事がないのでどれだけ練習と経験を積むかが重要だと言われています。

全選手の平均スタートタイミングは「0.17」

微妙な誤差はありますが、全選手のスタートタイミングの平均は毎年「0.17」前後になると言われています。

出走表には、それぞれの選手の期間内の平均STが必ず記載されています。

当該選手の平均STが0.17より早ければスタートが上手い選手」だという事になります。

SGやG1といった注目度の高い大会に出場しているトップレーサーの多くは、平均STが「0.15」と平均よりも早くなっています。

逆に、平均STが0.17」よりも遅い選手は、スタートが苦手・スタートにバラつきがあるという事です。

レース展開・結果を予想する時は、各選手の平均STにも注目してみてください。

フライングと出遅れをすると罰則を受ける事になる

大時計が0秒を指すより前にスタートラインを通過するとフライング(F)、1秒を過ぎた後に通過すると出遅れ(L)になります。

フライングと出遅れになった瞬間、当該の艇の舟券は全て返還となります。

舟券を購入している人からするとある意味ラッキーですが、選手には意外と重い罰則が与えられます。

出場している大会の賞典からの除外、最終日までは基本的に最も不利な6号艇での出走となります。

それ以外にも、フライング・出遅れを起こした原因とこれからの改善方法、主催者への謝罪を書いた反省文の提出等もしなければいけません。

しかし、フライング・出遅れをした際の最大の罰則は「斡旋の停止」です。

すでに斡旋が決まっている大会が終わった後に、1回目は30日、2回目以降はそこからさらに60日・90日・180日の斡旋停止が加算されます。

期間内に4回のフライング・出遅れをしてしまった場合は、引退勧告を受ける事になります。

フライングを持ってしまうと思い切ったスタートが出来なくなってしまいます。

また、斡旋停止中は完全に収入がなくなるので、長期間の斡旋停止になった選手の多くはアルバイト等で生活費を得る事となります。

待機行動中は好きなコースに進入してOK

競艇には「枠番」がありますが、レース本番に枠番と同じコースから走らなければいけないといったルールはありません。

6号艇の選手がピットアウト後に2コースや3コースを奪取する「前付け」をしているレースを見た事がある人がほとんどだと思います。

ピットアウトからスタートまでの時間を「待機行動」と呼び、待機行動中はルールを破らなければ好きなコースを取る事が出来ます。

待機行動中はかなり細かいルールが存在する

待機行動中は、予想しているよりもかなり細かなルールが存在しています。

選手は、養成所で全てのルールをしっかりと覚えて違反をしないように気を付けながら待機行動の時間を過ごしています。

有名なルールとして、
・他の艇にぶつからない
・スタートラインに背を向けない
・故意にモーターを停止させない
・艇先をスタートラインに向けた後に、スタートラインと反対方向に航走しない
等が挙げられます。

舟券に影響が出るような重大なルールはないので覚える必要はありません。

しかし、選手同士は細かなルールの中で駆け引きをしていると理解しながら待機行動を見るとより楽しむ事が出来るようになるのでおすすめです。

待機行動違反をすると事故点が付けられる

待機行動中に違反をした選手には「事故点」が付けられます。

事故点とは、選手がフライングや反則をした時に加算される点数で「事故点÷出走回数=事故率」という計算を行い、事故率が「0.70」を超えるとB2に降格となります。

B2に降格になると斡旋数が激減したり、グレードの高いレースに出場出来なくなったりと収入に直結します。

また、事故点は大会中の得点率にも影響するので、予選を突破するのが難しくなるといったデメリットもあります。

節間成績が良いのに予選を突破していない選手は、ほぼ間違いなく節間のどこかのレースで違反をしています。

新人選手は6コースを走る

競艇には暗黙のルールも存在します。

その1つが「新人選手は6コースを走る」です。

養成所を卒業したばかりの新人選手は、技術も経験もない事から基本的に6号艇に配置されます。

レースによっては、4・5号艇になる事もありますが、ピットアウトの際に自分から6コースに進入します。

これは、新人に勝たせない等の嫌がらせではなく、レースに慣れるまでは安全に走ってもらう事が目的となっています。

新人選手が1着を取る事も珍しくない

基本的に6コースから走る事となる新人選手ですが、1位を取っても問題ありません。

実際に、デビュー節で6コースから1着を取った事がある選手も数多くいます。

新人なので一般的な選手よりも成績は悪いですが、養成所チャンプといった新人の中でも技術のある選手であれば、1着を取る事に期待が出来ます。

新人が枠番通りに進入出来るようになる流れ

新人選手が6コース以外から走れるようになるには「B1級に昇格する」「師匠に許可をもらう」の2パターンが主流となっています。

B1級に昇格するだけの実力があれば6コース以外からも安全にレースが出来ると判断されるようです。

また、師匠から実力を認めてもらう事で他のコースへの進入が解禁される事も多いようです。

それでも「6コースのみ→4~6コースのみ→全コース」と段階を踏みながら徐々にレースに慣れていく事になります。

モーターとボートは抽選で決めている

競艇のレースで使用するモーターとボートは、各レース場が用意しています。

モーターとボートは、抽選機(福引・ガラガラ)を使用して各選手に公平に振り分けています。

同じ規格のモーターとボートですが、生産時に出来た微妙なズレ等から性能に違いあります。

選手たちは、2連対率の高い「超抜モーター」「エースモーター」を引くために様々な願掛けを行っているようです。

注目度の高い大会はモーター・ボート抽選の様子が見られる事も

SG・G1といったグレードや注目度の高い大会の中には、モーター。ボートの抽選の様子を動画としてアップしているレース場もあります。

良いモーターを引き当ててガッツポーズをする選手や逆に悪いモーターを引いてガッカリする選手を見る事が出来ます。

普段は見る事が出来ない競艇の裏側を見られるといった点で競艇ファンからは評判となっています。

まとめ

競艇には他の公営ギャンブルにはない独自のルールも数多く存在します。

選手は細かく決められたルールの中でファンのためにギリギリを攻め続けています。

選手ではない人がルールを覚える必要はありませんが、今よりももっと競艇を楽しみたいという人はルールにも注目してみてはいかがでしょうか。

Posted by 歴10年FG