競艇・ボートレースで1日や1週間に大勝ちした時に「競艇だけで暮らせるのでは?」と考えた事がある人は多いですよね。
働く事なく好きな競艇だけで暮らしていけるなんて夢のような話ですよね。
しかし、実際に競艇だけで生活する事が出来るか真剣に考えた事がある人はあまり多くないと思います。
そこで、今回は競艇だけで生活する事が可能なのか本気で考察してみました。
結論:競艇だけで生活するのは不可能に近い!
最初に結論から言うと競艇だけで生活するのは「ほぼ不可能」でした。
競艇だけで生活している、食べている!という人も少なからず存在しますが、その人の多くは「舟券以外の収入」を得ています。
純粋に競艇の予想・舟券の払戻金だけで生活している人は、限りなくゼロの近く見つける事すら困難だという結論に至りました。
競艇は勝てないギャンブルである
競艇だけで生活する事が不可能な理由の1つとして「競艇が勝てないギャンブル」といった点が挙げられます。
1日・1週間・1ヶ月といった短い期間であれば勝つ事は可能です。
しかし、半年や1年、さらに数年といった長い期間になればなるほど、競艇は勝ちにくくなるギャンブルとなっています。
競艇が勝てない理由として最も有名となっているのが「控除率(還元率)75%」です。
競艇は、運営が利益・運営費として売上の25%を最初に持っていっています。
残った75%を舟券が当たったプレーヤーで山分けするといったシステムです。
要するに「胴元(運営)がかなり勝つギャンブル」だという事です。
では、誰が負けるのか。そうプレーヤーです。舟券が当たった人の勝ち分は舟券が当たらなかった人が補っています。
「いつも舟券が当たる側」にいれば、競艇だけで食べていく事は可能です。
しかし、競艇で舟券を当てる(利益を出す)のがどれだけ難しいかは、プレーヤーである皆さんが一番理解していますよね。
実際に、毎年競艇のプレーヤー全体の回収率75%前後に収まっています。
競艇は、やればやるほど回収率が75%に近づいていく負けやすいギャンブルなのです。
安定して毎月の生活費を稼ぐ事は不可能
競艇だけで生活するという事は、舟券の払戻金で毎月の生活費を賄うという事です。
独身・一人暮らしだとしても毎月15~20万円は必要となってきます。
万が一の時の事を考えて、貯蓄をしたい場合はそれ以上の金額を競艇で稼ぐ必要が出てきます。
現在、趣味で競艇を楽しんでいる人は、毎月の収支を確認してみてください。
競艇だけで生活をするには、年間収支だけではなく月間収支がプラスになっている事が必須です。
月間でマイナスの月があれば、家賃・光熱費等を支払う事が出来なくなりますよね。
ほとんどいないと思いますが、年間・月間収支がプラスの人でも毎月必要になる15万円以上プラスになっているでしょうか?
中には「仕事を辞めて競艇だけに集中すれば(舟券を購入する回数を増やせば)毎月15万円ぐらい稼げる!」と考える人もいるでしょう。
しかし、前述の通り、競艇は買う機会が増えれば増える程、負けやすいギャンブルです。
趣味で勝っているからといって、舟券を買う回数を増やしただけでプラスが増える物ではありません。
競艇だけで生活するには、舟券を購入する回数を増やす事なくプラス分(利益)を増やす技術が必要となってきます。
以上の事から、競艇で安定した収入を得る事は不可能だと言い切れるでしょう。
本命狙いだけでは利益が少なすぎる
競艇には「インコース有利」というセオリーが存在します。
そのセオリーを活かして本命狙いの舟券だけを購入する人も多くいます。
確かに、競艇は10番人気以内の決着となるレースが多いので本命狙いだけしていれば的中率・回収率は安定します。
しかし、本命狙いは当たった時の利益が少ないといったデメリットがあります。
競艇の本命狙いの平均払戻オッズは「7.0~10.0倍」前後になると思います。
この払戻オッズでコツコツとお金を稼ぐには「ある程度購入点数を絞る」事が必須となります。
購入点数が増えれば増える程、当たった時の利益が少なくなるので当然ですよね。
しかし、残念ながら購入点数を絞ると的中率が下がります。
当てるために購入点数を増やすと利益が少なくなり、利益を増やすために購入点数を減らすと当たりにくくなるといったジレンマが生まれます。
上手くバランスを取ったとしても、1レースで得られる利益は賭け金の「1.2~2.0倍」です。
この利益であれば、2回に1回以上は当てないとすぐに赤字になります。
さらに、競艇だけで生活をするためには1点に賭ける金額をかなり多くする必要があり、数回連続で外すだけで数万円がなくなる事も珍しくありません。
競艇だけで生活するための本命狙いは、得られる利益を考慮するとリスクの方が大きいのでオススメする事は出来ません。
大穴狙いは軍資金がすぐにバーストしてしまう
本命狙いがダメなら大穴狙いをすれば良いのでは?と考えていませんか?
残念ながら、競艇の大穴狙いだけで生活をするのは本命狙いよりも厳しいと言えるでしょう。
まず最初に、「荒れるレースを完全に見極める事が出来ない」といった点が挙げられます。
開催している全てのレースで大穴狙いをするという無謀な作戦もありますが、競艇の大穴狙いだけで生活をする場合は荒れるレースのみに狙いを絞るのが無難です。
荒れる要素として、前付け・悪天候・インコースに弱い選手等が挙げられます。
全ての条件が揃ったとしても絶対に荒れるわけではありませんよね。寧ろ、荒れる要素が揃い過ぎると同じ大穴狙いをする人が増えて払戻オッズが下がってしまいます。
大穴狙いだけで生活をするには「周りが荒れないと考えているのに、荒れるレースを見付ける才能」が必要となります。
その才能がなければなかなか美味しい高配当を得る事は出来ませんよね。
また、大穴をする時は取り逃がさないように購入点数を増やすのが基本となります。
1レースで20点以上購入する事も珍しくありません。
購入点数が多いという事は1レースに賭ける金額が大きくなるという事でもあります。
運良く大穴が当たれば問題ありませんが、予想が外れれば賭けたお金は全て赤字になります。
そして、大穴狙い最大の注意点が「いつ当たるか分からない」という事です。
競艇は基本的に本命決着となるレースがほとんどで払戻オッズ100倍を超える万舟は1レース場で1日1回出れば良いレベルです。
その1回を当てるまでに軍資金が底をつく確率の方が高いでしょう。
また、運良く大穴が当たるまでに軍資金が底をつかなくても、それまでに賭けたお金以上の利益を出すのはかなり困難と言えるでしょう。
競艇の大穴は、100~200倍までがほとんどで500倍を超える特大万舟は滅多に出る事がないからです。
仕事を辞めて競艇だけに集中したとしても、大穴狙いだけをしていれば1ヶ月後には仕事を探す羽目になるでしょう。
YouTuberや予想屋は舟券以外の収入源を確保している
競艇だけで生活している人の中には「YouTuber」や「予想屋」が多くいます。
どちらにも共通する点として「舟券の払戻金以外の収入源がある」といった点が挙げられます。
YouTuberであれば、動画の広告収入や生放送の投げ銭(スーパーチャット)です。
一方、予想屋は自分の予想を顧客に売る事で利益を得ています。
どちらも「競艇(に関する収入)だけ」で生活をしていますが、舟券の払戻金だけで生活をしているわけではありません。
舟券以外の収入がない人が同じ買い方をするとすぐに軍資金が尽きる、なかなか収支がプラスにならないといった事が起きるので注意してください。
競艇は趣味で楽しむのが安全!負けにくい賭け方を覚えよう
競艇だけで生活をするのはほぼ不可能です。
競艇は生活費を得るための手段ではなく、趣味として楽しむギャンブルとなっています。
競艇で生活費を稼ぐのは不可能です。しかし、負けにくい賭け方を覚える事で運が良ければちょっとしたお小遣いを稼ぐ事は可能です。
舟券を購入するレースを絞る
競艇が舟券を購入する回数が多くなる程、負けやすいギャンブルなのであれば、舟券を購入する回数を減らせば負ける確率を抑える事が出来るという事でもあります。
本命・大穴狙いのどちらでも、舟券を購入するレースを大幅に絞れば良いだけです。
競艇の出走表は、前日の夕方(ナイター場は21時以降)に発表されています。
出走表を見て、自信があるレースだけ舟券を購入して勝負をします。
自信がないレースで舟券を購入しても、的中率・回収率を下げる、お金を無駄にするだけです。
自信があるレースだけ勝負をしましょう。
1日の目安としては、3~5レース程度が良いでしょう。
多くなり過ぎるとやはり負ける可能性が高くなるからです。
軍資金の配分を覚えよう
購入する買い目の賭け金が全て同額だという人はいませんか?
競艇で負けない、勝つ可能性を上げるには軍資金を配分する事を覚える事が必須です。
1点に賭ける金額が全て同額になると、合計購入金額を下回る払戻オッズの組み合わせを購入する事が出来なくなります。
しかし、払戻オッズが低い組み合わせに多めに賭けて、払戻オッズが高い組み合わせに少なめに賭けます。
そうする事によって、どちらが当たってもプラスになります。
この賭け方を覚えると「払戻オッズが低くて買えない!」と今まで敬遠していたガチガチの本命組み合わせも購入する事が出来ます。
その結果、的中率・回収率が安定して負けにくくなります。
実際に、競艇でプラス収支を維持している人や回収率が平均を上回っている人の多くが、軍資金の配分をキッチリと行っています。
まとめ
以上の事から、競艇だけで生活をする事は不可能だという結論に至りました。
そもそも競艇は勝ちにくいギャンブルであり、プラス収支を維持するのがかなり難しくなっています。
お金を稼ぐといった面で考えれば普通に働いた方が楽だと言えるでしょう。
競艇は、生活費・お金を稼ぐよりも趣味として楽しむ方が向いているギャンブルと言えるでしょう。
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