競馬のワイド2点で生活はできるのか?
競馬には予想の仕方が異なる馬券がいくつか存在しています。その中に1~3着に入る馬を2頭予想する「ワイド」という馬券があります。
競馬歴が長い人でもワイドを買った事がないという人も珍しくありません。
ワイドは、配当オッズが低さから敬遠されがちですが、的中率がそれなりに高いといった特徴があります。
今回は、ワイド2点だけで生活出来るか様々な角度から考察してみました。
競馬のワイドの特徴を確認
競馬のワイド馬券の正式名称は「拡大馬番二連勝複式」です。1~3着に入賞する2頭を予想する馬券となっています。
選んだ2頭が「1着と3着」や「2着と3着」でも当たりとなる競馬初心者から見たら少し不思議な馬券でもあります。
1レースの最大出走数である18頭立てレースの場合の理論上の的中率は「約1.9%」と全ての馬券の中で4番目に当たりやすいといった魅力があります。
しかし、当たりやすいので平均配当は安く、払戻オッズの多くが5~10倍前後となっています。
ワイド2点で生活をするにはレース選びが重要
ワイド2点のみで生活をする、食べていくにはレース選びが最も重要となります。
ワイドは当たりやすい馬券なので、1レースでより多くの利益を得ようとするよりも当てやすいレースを探して馬券を購入した方が回収率が安定します。
2点までしか購入出来ないので、配当オッズが低いワイドでもトリガミ(配当金額が馬券の購入金額を下回る)をする心配がほとんどありません。
トリガミが心配な場合は、馬券を購入するタイミングを出来るだけ締め切り時間ギリギリしてオッズを確認してから馬券を購入すると良いでしょう。
さらに、2点しか購入する事が出来ないのでなるべく「荒れる要素がないレース」を選ぶ事も大切です。
ワイド2点で荒れないレースの探し方
競馬の荒れる要素として有名なのが「天気」です。
雨が降ると走りにくくなるだけではなく馬のコンディションにも影響が出ます。
1番人気の馬でも雨が降るとコンディションやモチベーションが下がっていつもの走りを出来なくなって3着以内に入賞出来ないという事も珍しくありません。
もちろん、雨を得意にしている馬もいますが、各馬の雨の適正の判断は競馬歴が長い人でも難しいと言われている事から雨が降ると人気の薄い馬が来る可能性が上がります。
また、多少の雨であれば問題ありませんが、雨が強くなると視界が悪くなりジョッキーがレース中に正しい判断が出来なくなる事もあります。
ワイド2点で生活をしていく場合は、荒れる要素のあるレースに手を出さない事も大切です。
さらに、馬場状態にも注目してください。晴れている日であれば極端に馬場状態が荒れる事はなかなかありませんが、前日に雨が降った場合や当日に途中から雨が降った場合は急激に馬場状態が悪くなります。
JRA公式ホームページで発表されている馬場状態を確認したり、各馬が走りにくそうにしていないか自分の目で確かめるようにしましょう。
ワイド2点は固いレースがおすすめ
1~3着に入賞する2頭を選ぶので、上位に入る馬がある程度絞れれば良いと考えている人も多いと思います。
しかし、2点で生活出来るだけの利益を安定して得るにためには波乱は必要ありません。
上位に入る馬の実力が拮抗していると2点に絞る事が難しいだけではなく、上位勢が競り合っている間に人気の薄い馬が入賞してしまうといった結果を招く事もあります。
ワイド2点で生活をするには「一般的な競馬の予想方法・買い目」は捨ててください。
実力差がハッキリしている波乱のないガチガチレースの方が的中率と回収率が安定しやすくなります。
ワイド2点で生活するには期待値を追う
ワイド2点での生活には「長期的にプラスを目指す」事が必須です。
的中率が高いと言われているワイドでも平均的中率は約30%前後となっています。
1日や1ヶ月といった短い期間では収支がマイナスになる事もあります。ワイド2点で生活をする際は始めてしばらくは利益が出ないという覚悟も必要です。
また、馬券を購入する時には「期待値」もしっかりと考慮しましょう。
期待値は「的中率×払戻オッズ」で計算する事が可能で数値が「1」を超える期待値が高いという事になります。
期待値を計算する時は、他の馬券を混ぜる事なくワイドの的中率のみで計算する必要があります。
理論上、期待値が1を超えている馬券を購入し続ければいつかはプラスになります。
ワイド2点の馬券の買い方
ワイド2点では、大穴を狙って点数を広げるといった方法が使用出来ません。2点で回収率を安定させるには人気馬同士を組み合わせる事になります。
基本的には1番人気と2番人気、1番人気と3番人気の2点という買い目に落ち着く事が多くなります。
しっかりと情報を集めて予想した結果、実力があるのに人気が薄い馬がいる場合は人気場と穴馬を絡めた2点でも問題ありません。
しかし、どのような組み合わせにするにしても必ず上記の期待値は計算しましょう。
人気馬同士の組み合わせでも期待値が1を下回っている場合は、馬券購入を見送りましょう。
また、配当オッズが高くなると自然と期待値は1を超えますが、3着までに入ると思えない馬を選ぶのも厳禁です。
しっかりと予想をして出して組み合わせの中で期待値が1を超える馬券のみにしてください。
ワイドはオッズが変動しやすい
中央競馬のメインレース等、ある程度売上が高いレースであればあまり問題はありません。
しかし、売上があまり多くない午前中のレースは注意が必要です。
競馬の払戻オッズは固定ではなく、売上(投票率)によって変動するので、売上が少ないレースに大金を入れてしまうとオッズがガクッと下がってしまう可能性があります。
実際に、オッズが下がってしまう事を嫌って投票時間ギリギリに馬券を購入する人も多くいます。
ワイドは3連単や馬単よりも売上が低く、人気が集中する組み合わせも多いのでオッズ変動にも注意してください。
マーチンゲール法やココモ法は厳禁
ギャンブルの必勝法として有名なマーチンゲール法やココモ法を活用してワイド2点で利益を出そうと試みた人も意外と多いと思います。
確かに、どちらの必勝法も当てれば必ずプラスになるといった魅力があります。
しかし、競馬で上記2つの必勝法を実践するには「膨大な軍資金」が必要となります。どちらも外せば外す程、次回の賭け金が増えていくので軍資金が少ないとすぐに破産してしまいます。
さらに、ワイドは1点に賭けるお金が増えるとオッズが下がりやすいので当たったのにプラスに届かなかったという事も起きます。
マーチンゲール法やココモ法といった他のギャンブルの必勝法は使用しないようにしましょう。
まとめ
競馬のワイド2点で生活をするのは不可能ではありません。
しかし、ワイドは払戻オッズが低い事に加えて短期間で見るとマイナスになる事があったりと生活をするのはかなり厳しいと言えます。
一方、購入点数を~10点程度に増やしたり、馬券を購入するレースを選ぶ事で的中率・回収率を安定させる事は可能です。
ワイドは、生活をお金を得るよりも競馬で長期的にプラスを出す事に適した馬券となっています。
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