競艇はやればやるほど負ける?負けすぎの理由とは?
「いつでもやめられる」「そのうちプラスになるだろう」という考えで競艇をしている人も多くいます。
しかし、競艇はいつでも気軽に舟券を買える事からやめようと思ってもすぐにやめる事が難しくなっています。
さらに、競艇は賭ければ賭けるほど負けるといった特徴があるギャンブルでもあります。
今回は、競艇で勝てない理由や賭ければ賭けるほど負ける理由を解説していきます。
競艇は売上の75%をプレーヤーで奪い合うギャンブル
競艇を運営とプレーヤーがフェアなギャンブルだと勘違いしている人も少なからず存在します。
しかし、競艇は「運営が必ず勝つギャンブル」となっています。
各レースの舟券購入を締め切った後、運営は売上から75%を持っていきます。
そして、残った売上の75%をプレーヤーで奪い合う事になります。
競艇は、運営と一部(舟券が当たった)プレーヤーが勝つギャンブルです。
負けるリスクが全くない運営の利益をプレーヤー同士で出し合っているというイメージになります。
還元率=回収率の考え
売上の75%をプレーヤーで奪い合うという事は、還元率が「75%」という事です。
ギャンブルには「還元率=回収率(期待値)」という考え方があり、実際に競艇プレーヤー全体の平均回収率は毎年「75%」前後となっています。
競艇や他の公営ギャンブルをしている時に耳にする機会が多い「還元率(控除率)の壁」は、先に売上の25%を運営が持っていっている事から生じています。
回収率(期待値)が100%を下回ると試行回数が増える程、負ける事になる
回収率(期待値)が100%を下回っているという事は、「賭ければ賭けるほど負ける」という事に繋がります。
競艇の平均回収率75%は、100円賭けた時に期待出来るリターンが「75円」だという事です。
要するに、100円賭ける毎に25円損をし続ける事になります。
これが、競艇で勝てない、賭ければ賭けるほど損をする理由です。
平均回収率の話や賭ければ賭けるほど負ける理由を解説した際に、
「競艇で生活をしている人もいる!」
「回収率が100%を超えている人もいる!」
と反論する人も一定数存在します。
競艇で生活をしている人の多くは、「舟券の払戻金以外の収入」を別に持っている人達がほとんどです。
有名な所で例を挙げると「動画配信者」や「予想屋」が該当します。
動画配信者は、動画の広告収入や生放送での投げ銭、予想屋は各レースの予想を売る事でお金を得ています。
舟券の払戻金だけで生活をしている人は、限りなくゼロに近いと言えるでしょう。
一方、回収率が100%を超えている人も確かに存在します。
しかし、生涯回収率が100%を超えている人は、競艇人口の1%以下です。
ギャンブルとして競艇を楽しむというよりも、お金を増やすためのツールとして考えている人が多くなっています。
全体の1%未満しかいない回収率100%に誰でも入れると思いますか?
回収率90%を超える事が出来ない人の方が大多数でしょう。
一部の例外を除くと、競艇は確実に賭ければ賭けるほど負けるギャンブルだと言えます。
賭け方に関係なく回収率は75%に近づいていく
今まで数多くの競艇ファンが「回収率(控除率)の壁」を突破しようと様々な方法を試みてきました。
多くの競艇ファンが最初に思いつくのが「賭け方の工夫」です。
的中率が高い本命狙いで回収率の安定や向上を目指したり、穴狙いの一撃を狙ったりする人も多くいました。
しかし、どちらの賭け方も試行回数が多くなればなるほど、回収率は75%に近づいていくだけでした。
本命狙いは、回収率が50%を切る事がない一方、1レースで得られる利益が少ない事から回収率を大幅に上がる事が出来ません。
また、一定期間舟券が当たらなくなると、回収率100%以上を目指すよりもマイナス分を取り返す作業に時間が割かれてしまいます。
一方、穴狙いは、1レースで数万円以上の利益を得られる事も珍しくありません。
始めて間もないうちに当たるとしばらくは回収率が100%以上を維持する事も可能です。
しかし、穴狙いは一撃という魅力と引き換えに的中率がかなり低くなっています。
数日や1週間以上、舟券が当たらない事も珍しくありません。
穴狙いが成功するまでに試行回数が増えすぎると、せっかく当たった大穴舟券でもそれまでの投資を回収しきる事が出来ません。
競艇は、賭け方・狙い方を問わず、賭ければ賭けるほどドンドンと負けていくギャンブルとなっています。
競艇は賭けるほど負けるのに辞められないギャンブル
競艇が賭ければ賭けるほど負けるギャンブルである事は理解出来たと思います。では、今日からすぐに辞めましょう!と言ってもほとんどの人が辞める事が出来ません。
競艇は、簡単には辞められない環境が揃えられたギャンブルでもあります。
365日いつでも舟券を買える環境
競艇は365日、1年中全国どこかの競艇場でレースが行われています。
一昔前までは、競艇場や場外発売場(ボートピア)まで足を運んで舟券を買う必要がありました。
しかし、現在は、インターネットで簡単に舟券が買える環境が用意されています。
電話投票・インターネット投票「テレボート」で舟券を買っているという人がほとんどなのではないでしょうか。
また、競艇のレースは、朝8時30分過ぎから夜20時45分とほぼ1日中レースが行われています。
仕事がある日でも、朝起きた時や休憩中、仕事終わり等のちょっとした空いた時間で舟券が買えてしまいます。
競艇を楽しんでいる時は、気軽に便利に買える環境が有り難く感じます。
しかし、競艇を辞めたくなった時は、その便利過ぎる環境のせいでなかなか競艇を辞める事が出来なくなります。
知らない間に、ギャンブル依存症になるリスクが競艇にはあります。
気付けば大金を賭けるようになっていた
競艇は、1点100円から始められるギャンブルです。
最初のうちは、1レース500円~1000円で楽しんでいた人も時間が経つと1レースに賭ける金額が増えていきます。
少ないお金で遊べる競艇ですが、1回でも払戻オッズが100倍を超える所謂「万舟」を当ててしまうと、金銭感覚が狂ってしまいます。
一度狂った金銭感覚を戻すのはかなり困難だと言えるでしょう。
食費等の生活費を切り詰めてまで競艇で大金を狙う人が跡を絶ちません。
自分は、大丈夫!と思っていても、知らない間に金銭感覚が狂うのも競艇の特徴の1つです。
ギャンブル依存症になると借金をしてまで舟券を買うようになる
競艇にハマり過ぎて、ギャンブル依存症になると借金をしてまで舟券を買うようになります。
競艇は賭ければ賭けるほど負けるギャンブルなので、いつまで経っても借金を返済する事が出来ず、逆にドンドン借金が増えていきます。
最初のうちは、翌月の給料を消費者金融で借りる程度の人が多いですが、次第に知人・友人にお金の無心を行うようになります。
その結果、周りとの人間関係がギクシャクしてしまい、自分の周りから人がいなくなってしまいます。
辞めようと思っても辞められない環境
お金に余裕がなくなった等の理由で競艇を辞めようと思ってもなかなか辞められないのが競艇の怖い所でもあります。
舟券を購入出来ないように手続きしたり、競艇から距離を置こうとしても周りが競艇の情報で溢れているからです。
一度でも競艇ニュースを見た事があると、ニュースサイトのトップトピックスに競艇のニュースが表示されます。
動画配信サイトも同じで過去の視聴履歴から、オススメに競艇動画があがってきます。
こちらから距離を置きたくても、ドンドンと競艇の情報が目に入る現在の環境では競艇を辞めるのはかなり困難でしょう。
まとめ
競艇は、運営が負ける事はなくプレーヤーが絶対に負けるギャンブルです。
一時的に勝つ事が出来ても、そのまま舟券購入を続けると負けてしまいます。
賭ければ賭けるほど負けるギャンブルの競艇でお金を稼ごう、生活をしようとするのは危険です。
ギャンブル依存症にならないように節度を守って楽しむように注意しましょう。